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インフレ時代の家づくり|生涯のトータルコストで考える、家の選び方

皆さん、こんにちは。

今回はインフレ時代における家づくりの考え方について、お話したいと思います。

10年前に2,000万円で建てられた家が、今は3,000万円前後になっています。しかも面積は10%ほど小さくなっている。価格は1.5倍に上がり、家は一回り小さくなった。これが今の家づくりの現実です。ただし、価格の上昇とともに、家の性能は確実に向上しています。

家の価格はなぜ、ここまで上がったのか

価格上昇の起点は、2020年のコロナ禍です。世界的な物流の停滞で建材の調達が困難になり、木材・鉄鋼・セメントが一斉に値上がりしました。その後、ウクライナ侵攻によるエネルギー高騰、円安(1ドル110円台→150円超)による輸入建材のさらなる値上がり、そして職人不足による労務費の上昇が続いています。

2026年に入り、中東情勢の緊迫化によるナフサショックが加わり、断熱材をはじめとする石油化学系建材の価格高騰・供給不安が深刻化しています。

今後、価格が下がることはあるのか

「いつか落ち着くだろう」と待っている方もいるかもしれません。しかし現実は厳しいと言わざるを得ません。

建材価格は国際情勢・為替・エネルギー価格に連動しており、これらが短期間で解決する見通しはありません。職人不足は構造的な問題で、むしろ深刻化しています。法改正や省エネ基準の強化により、家の性能基準そのものも引き上げられ、建築コストの底上げが続いています。

「待つ」という選択にも、コストがかかる

「今は高いから、もう少し様子を見よう」——その判断には、見えないコストがあります。

・賃貸に住み続ける家賃は、資産になりません
・金利が0.5%上昇すると、3,000万円・35年ローンで総返済額は約300万円近く増えます
・待てば待つほど、快適な家に住める年数が短くなります

建築費が上がり続けるなら、1年待つことでさらにコスト増になる可能性は十分にあります。

建てたあとにお金がかからない家とは

建築費が高い今だからこそ、建てたあとのコストを徹底的に下げることが重要です。家を建てるときに見るべきは「建てるときの金額」だけではなく、「生涯かかる総コスト」です。

いま40年ローンを選ぶ方が増えています。その期間にかかるお金を並べてみます。

対策次第では、生涯で数百万円から1,000万円以上の差になることもあります。「安く建てる」と「安く暮らす」は、まったく別の話です。

生涯のトータルコストで家を選ぶ

価格が上がり続ける今、「いつか」を待つ理由は少なくなっています。大切なのは、建てると決めたときに「建てたあとにお金がかからない家」を選ぶこと。建築費という入口の金額だけでなく、光熱費・保険・税金・メンテナンスを含めた生涯のトータルコストで家を選ぶこと。それが、インフレ時代における、本当に賢い家づくりだと思います。