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エツサスが国産木材にこだわる理由|地産地消でかなえるサステナブルな家づくり

皆さん、こんにちは。
今回はエツサスが国産木材にこだわる理由についてお話しします。

エツサスは国産木材を積極的に活用

エツサスは、国産木材の使用を最大化することを家づくりの基本方針としています。現在の国産木材使用率は 50~55%。設計条件や供給状況に合わせて最適解を選びながら、この数値をさらに高めていくことを目標にしています。

その背景には、地域の森で育った木を使う地産地消で建設段階での輸送距離を短くし、環境負荷を抑えたいという考えがあります。加えて、暮らしの快適性とサステナブルな家づくりを両立し、森林・地域・住まい手がともに支え合う未来を形にしたいという想いもあります。

さらに、国としても国産材の利用比率を高めるビジョンを掲げており、エツサスの取り組みはその方針と歩調を合わせています。私たちの家づくりは地域と暮らしのためであると同時に、国の森林政策やカーボンニュートラル実現にも寄与する活動なのです。

なぜ国産木材なのか|炭素削減と地域経済の循環

輸送距離が短いほどCO₂の排出量は少なくなるのが原則です。地域の木を使うことは、輸送に伴う排出を抑えるだけでなく、地域経済の循環をつくることにもつながります。結果として山の手入れが進み、健全で災害に強い森林の維持にも寄与します。

国産木材はサステナブル素材

木は再生可能な資源であり、建物の材料として長く使われることで炭素を貯蔵します。近年のウッドショックでは、輸入木材の供給が不安定になり価格が高騰しました。こうした経験からも、地域で育った国産材を主体に使うことは安定供給と適正価格の維持につながります。つまり国産木材は、環境負荷を抑えつつ持続可能な森林循環と供給の安定性を両立できる素材です。こうした考えをもとに、エツサスはサステナブルな家づくりを進めています。

構造材の考え方|適材適所で安全性と環境性を両立

エツサスの家づくりは、できる限り国産木材を使うことを基本としています。ただし、建物を支える横架材(梁など)のように大きな荷重を受け、高い強度が求められる部位では、北欧のレッドウッドを採用しています。必要な安全性を確実に満たし、品質と供給を安定させるための選択です。そのうえで、その他の部位では国産材の使用量を最大化する――このバランスが、エツサスの“適材適所”という考え方です。

構造材

仕上げにも国産木材を活用|見て・触れて愛着が育つ

国産木材の魅力は、構造材や下地材としての役割だけにとどまりません。羽目板や造作カウンターなど、目に見え、手に触れる仕上げ材に国産木材を使うことで、木目のゆらぎや手触りが空間に心地よさを与えます。
なかでも杉は、北陸の気候風土と相性の良い素材です。湿度が高いときは水分を吸い、乾燥すれば放つ調湿作用が室内の快適性を支えます。さらに、ほのかな木の香りは気持ちを落ち着かせ、帰宅の瞬間から穏やかな時間をもたらします。こうした積み重ねが、住まいへの愛着を深めていきます。

つくる時も、住んでからもCO₂を削減

家の炭素排出は、住みはじめてからのエネルギー消費だけではありません。“建てる過程(エンボディド・カーボン)”でも生まれます。エツサスはその両面から削減に取り組んでいます。

建設段階では、国産材の採用を増やすことで輸送距離の短縮を図り、輸送時や製造時の炭素排出を抑制しています。居住段階では、断熱・気密性能を高める設計により、一次エネルギー消費量を小さくしながら快適性を確保します。

つくる → 住む → 守る。エツサスは、建物のライフサイクル全体を見据えて設計・施工・維持管理を行い、トータルでCO₂を小さくする家づくりを目指しています。

まとめ|国産木材で実現するサステナブルな住まい

エツサスは、国産木材を積極的に活用することで地産地消を推進し、地域経済の循環を生み出すことで地域の森を守る家づくりに取り組んでいます。構造の要となる部位にはレッドウッドを適材適所で採用しつつ、全体として国産材の使用量を最大化。さらに、高断熱・高気密の設計で住んでからのエネルギー消費を抑え、ライフサイクル全体でのCO₂削減を目指しています。地域の森と街、そして未来の暮らしをつなぐ家づくり――それがエツサスが目指すビジョンです。